学校と教育とDXと先生

学校と教育とDXと先生

学校の先生はDXとかわからんだろ、

ITを触るのではなくて、ITシステムを作る側にまわらないと

そういう人間を増やさないといけないのよね

あくまで現状を仕組みをちょっと便利にしたぐらいでは

DXとはいえんのよ

 

学校いかずに 教育youtuberを早送りで見た方が偏差値高くなりそうだしね

 

 

学びの個別最適化については、全日制普通科の長野県坂城高等学校のケースが注目を集めている。同校は「未来の教室実証事業」に採択され、19年2学期、1年生を対象に苦手な単元をさかのぼって学習できるAI教材を数学、英語、国語の3教科に導入した。

同校には、学力面で幅広い生徒が入学してくる傾向があることに加え、中学時代に不登校や別室登校、発達障害といった課題を抱えていた生徒も通っている。そこで、このAI教材「すらら」を使うことで、自ら主体的に個々のペースで小中学生時代に積み残してしまった単元に戻って学び直す「個別最適化学習」が可能になった。

また、教科学習の効率化によって生み出された時間を活用して「地元企業の未来を作るアイデアを提案するフィールドスタディ」というSTEAM教育の実証も進めることができた。協力企業はマイナビとトモノカイだ。同校は卒業後の進路として就職を希望する生徒が多いため、地元企業と深く関わり、主体的に考え課題に取り組める社会人へと成長するプロセスが重要になる。そんな実情があるからこそ俎上に載せたプロジェクト学習だ。

実際にこのフィールドスタディでは、生徒たちが企業を訪問し、インタビューを行う。質問項目は、メンター役の大学生の力を借りて綿密な事前調査を行い、グループで議論を重ねて練り上げるという。

「質問する側の『問いの質』がよければ、答える側のフィードバックの中身もまったく違ってくることを生徒たちは身をもって学んだと思います。コミュニケーションの妙というか、人と話す前に端末を使って事前に自分で下調べすることの重要性を高校生が学んだよい事例です。『自分もやればできる』という自己効力感を手にした生徒たちの変化を目の当たりにして、先生たちのICT活用への姿勢も大きく変わりました。坂城高校は、地方のスタンダードな公立校で、こうした面白い物語が全国に広まったらいいなと思います」

標準授業時数と教員免許も教育改革のターゲット
経産省に教育産業室が立ち上がった17年当初、同省は教育改革に向けて3つの重要な論点があると考えていた。「1人1台端末を日本の学校の標準にする」「個別最適化と相いれない標準授業時数の制度を改変する」「教員の多様性を高めるため教員免許制度を抜本的に見直す」だ。1人1台端末が実現した今、残り2つの課題の早期解決に向け動き出している。

「個別最適化とは、一人ひとりの生徒が学習ログと個別学習計画を手に、お互い励まし合いながらパーソナルトレーニングに取り組む学校づくりです。これはスポーツと似ています。しかし、科目別、学年別に決まっている標準授業時数は、教師が授業を一定時間行えば、理解していようがいまいが教育を修了したと見なします。学習者を中心に考えたら、それはフィクションでしかなくて、その設計自体を変える必要はないのか、ということです。

これは、GIGAスクールの環境を生かして、ギフテッドと呼ばれる異才の子や、発達障害を持つ子、教室の雰囲気や授業デザインになじめない子も含め、すべての子が自分に適した環境を選んで安心して学べる学校をどうデザインしようという話。さらに言えば、そろそろオルタナティブスクールも学校と認めないのかとか、『学校らしくない、すてきな学校』がどんどん生まれてくる仕掛け作りといった次のステージにもつながっています。

また教員免許については、21年度から小学校で35人学級が始まり、いずれ中学校にも広げるとしていることから、教員不足が懸念されます。現行制度では、例えば博士号の取得者で専門分野を極める経験をした人でも、発達心理学認知科学の基礎を理解して教育実習さえ終えたら教壇に立てるような仕組みではありません。大学の教職課程を経て23歳で教職に就くという画一的なキャリアパスだけではなく、多様なバックグラウンドを持った人たちが常勤、非常勤を問わず学校現場に入ってきて、大学生のティーチングアシスタントもたくさんいる多様性を学校の中で実現できないか。ドラスティックな改革を文科省に期待しています」

 

2023年度に犬山南高校(犬山市)にDX(デジタルトランスフォーメーション)人材育成コースと起業家マインド育成コースの設置を目指す。

 

御津高校(豊川市)では外国にルーツのある生徒向けに日本語教育をサポートする体制を整える。今後15年かけて他校を含めて大規模に再編する。

 

背景には少子化や私立高校の実質無償化による定員割れがある。犬山南高校では21年度、200人の定員に対して95人の欠員が出た。

 

知事は「定員に対し3~5割欠員が出ると学校は運営できない」と指摘した。愛知県は特色ある教育で、生徒を確保する。犬山南高校では教員だけでなく、外部の講師を招きDXや起業家教育を進める。現在、1学年に5クラスあるが、4クラスに減らすことや、学校名を変更することも検討する。